Monochrome and Colorful days

無彩色で極彩色な日常あれこれ

脳はやっぱり面白い - 単純な脳,複雑な「私」

池谷裕二著:単純な脳、複雑な「私」
を読んだ!
...というか,まだ読書中(笑).


人間に自由意志は無く,自由否定である!というハナシとか,脳のゆらぎのハナシとか.
全般的にものすごく面白い☆
最初に説明される,因果関係と相関関係のハナシとかも興味深いし,専門(脳)についてのハナシも面白い.
個人的には,脳の気持ちになって考えるって部分がすごく好きで.
脳は頭蓋骨に閉じ込められて,暗闇の中で独りきり.
外界の情報は,身体(五感)を通じてのみ得ることができる.
つまり,自分だけでは,何の情報も得ることができない.
...って考えてみたらたしかにそうなんだけどさ.
なんか最近,脳のみに焦点が当てられている気がして,身体の存在がなおざりになってる気がするんだー.
(全くハナシは違うが,おざなりとなおざりって違うんだね.今知った)


自分は学生時代,ロボットに学習させるという,学習系の研究をしてたんですけれど.
「実機としてのロボット」を使う意味って何だろう,って考えることがたまにあって.
実機を使うと,実機であるが故の不具合や難しさを伴う.
だけれども,個人的には実機のロボットを使って色々なことをやりたい!と.
なんか,もっとロボットが「身体」を持つことの意味,身体性について色々したいなーと思っていました.
うん,中途半端てかできないままで卒業しちゃったけど.


そんなバックグラウンドを持つ中この本を読んで,やっぱり人間の身体はすごい!と.
そして脳は面白い!と.
そんな感想を持ちました.


高校生向け?の講義内容を収録したものだから,結構気軽に読めるし.
というか,この人の講義を聴けた高校生がうらやましい...
確実に人生がちょっと変わる気がします.
というか早く続きを読もう(笑)


link: http://www.asahipress.com/brain/ (本中で紹介されている盲点の実験やシミュレーションなどが見れます)